7月21日からは森と湖に親しむ旬間2013ということで、全国のあちこちでダム見学会等のイベントが開催されていた。
その中でも、ダム同士の距離がわりと近い、栃木県を流れる鬼怒川上流の4基のダム(川俣ダム、湯西川ダム、五十里ダム、川治ダム)で同一日に見学会が開催されていたので、見学してきた。
4ダムのうち、まずは川俣ダムに行くことにした。
川俣ダムは、治水、かんがい、発電用の多目的ダムで形式はアーチ式コンクリートダムだ。
その中でも、ダム同士の距離がわりと近い、栃木県を流れる鬼怒川上流の4基のダム(川俣ダム、湯西川ダム、五十里ダム、川治ダム)で同一日に見学会が開催されていたので、見学してきた。
4ダムのうち、まずは川俣ダムに行くことにした。
川俣ダムは、治水、かんがい、発電用の多目的ダムで形式はアーチ式コンクリートダムだ。
9時前にダムの少し上流側にある駐車上についておにぎりを食べたりしていると、ダムサイトへの遊歩道の入り口が開錠されたので歩いて下っていく。しばらく下ると、ダムが見えた。
そういえば、
見学日の数日前にTV番組で関東のダムたちの貯水率の低下が心配されていた。
↓その際に川俣ダムにて取材が行われていた模様。あからさまに推移が低い。(日本テレビ: スッキリ!! より。)
そんな映像を見ていたが、実際に自分の目で見てみると・・・。
↓やっぱり水が少ない。ちょっと心配になってくる。このまま雨が降らないとまずいよなぁ。
さて、驚きながらも遊歩道を下り終え、管理事務所の前に設置された受付に到着した。
受付を済ませて、資料(ダムカード含む)やヘルメットを受け取る。
ヘルメットをかぶり、さっそくダムが真近で見れる点検用通路、通称「キャットウォーク」と呼ばれる通路へ案内してもらった。
キャットウォークへはダム提体の脇に設置されているエレベーターを利用する。
このエレベーターが驚きなのだが、斜めに上下するエレベーターなのだ。
↓写真の右側の構造物がエレベーターの外枠。
エレベーターの中は狭い。
エレベーターの中に貼ってあった下流面展開図というのを見ると、
エレベータに乗り込んだダム堤頂部の階が4階で、これから向かう主放流コンジットゲートのある階が2階となっている。
ところで。 階の数え方が堤頂部が1Fでその下がB1F, B2Fとなっているダムが多い気がするが、特に統一されてる感じではないっぽいよなぁ。この川俣ダムのような数え方は初めて見たかも。
さて、こんなエレベーターに乗るのは初めてなので、エレベーターよりエスカレーター派の僕でもドキドキした。
(エスカレーターみたいに斜め移動することが特に好きというわけではないです。)
しかしよく考えれば、宮ヶ瀬ダムにあるようなインクラインも斜めに上下する乗り物であり、仕組みは違えど同じ気がしてきた。うーむ。
と考える間もなく無事キャットウォークに到着し、現れたダムの提体。
エレベーターへの思いは完全に忘れ去られ、巨大な壁と深い谷に圧倒された。
キャットウォークはグレーチングになっていて格子状の隙間から下が見れる。
高所が苦手な方には辛いかもしれない。結構高い。
下流側を見ると維持放流設備より放流が行われていた。
これは河川環境維持のためだそう。ダムが水を貯めてる間に川が枯れたりして生態系が失われてはいけない。
それにしてもすごい渓谷。両岸に崖がそびえ立っている。瀬戸合峡というらしい。
架かっている吊り橋は「渡らっしゃい大橋」。
身を カメラをのり出させて直下を覗きこんでみる。た、高い。怖い。
↓振り返ると高い壁。これはダムの堤体。左右の建物はコンジットゲート室。
足場がアレなので思いっきり見上げるとちょっと怖い。
コンジットゲート室の中が覗けるようになっていたので、覗いてみた。
ゲートを開閉させるための装置たちが鎮座している。
↓ゲート室のすぐ横に、堤体のたわみを計測する装置が確認できる扉があった。
↓コンジットゲート室の真下にコンジットゲートがちらり。緑色。
↓こちらはハウエルバンガーバルブ。
水流が拡散するように放たれる仕組みの放流設備。富山の黒部ダムの観光放流もこのバルブから行われているようです。
上から眺めたところの写真なので少しわかりづらいかも。
あちこち見たり写真撮ったりしていたら、なんだか少し酔った感覚が。
高さと曲線の壁。そして下をなんども覗きこんだりしてしたせいかもしれない。
エレベータールームへ戻る前に振り返ってキャットウォークとコンジットゲート(主放流設備)、ハウエルバンガーバルブ(補助放流設備)を見納める。ほんとデカイよなぁ。
というわけで、また斜めのエレベーターに乗り込んで、受付にもどってきた。
ヘルメットを返却してアンケートを記入したら、お土産に保温(冷)素材入りペットボトルホルダーを頂けました。
ありがとうございました。
4基のダムの見学会を巡るには時間がなくなってきたので、ダムの天端を急ぎ歩いて見学。
↓天端の左岸側より。
最近の改修工事で新しくなったというクレストゲート(ダム堤頂部のゲート)室の6つのうち一つの扉が開放されていて覗けるようになっていたので・・・。
覗いてみる! クレストゲートは非常用洪水吐のゲートで、この時は下りている(閉まっている)状態。↓
でかくて写真に収まらないのでよくわからないですね。
本記事の冒頭の写真の中央あたりに写っている、弧を描いたクレストゲート室の直下にチラ見えしている緑の板(ゲート)が、それです。
天端より改めて下流を覗きこむとやっぱりすごい景観だ。
吊り橋へ行けば、ダムを真正面(ダム的には背面)から眺められるけど、片道20分(徒歩)かかるので、いつかまた来た時にでも渡ろうかな。
訪問日:2013年7月21日
DAM-DATA
河川名:利根川水系鬼怒川
形式:アーチ式コンクリートダム
用途:洪水調節、河川環境の保全、発電、(かんがい)←ダムカードには記載ないがパンフレットには有り。
堤高:117.0m
堤頂長:131.0m
管理者:国土交通省
本体着工:1959年, 完成年:1966年
そういえば、
見学日の数日前にTV番組で関東のダムたちの貯水率の低下が心配されていた。
↓その際に川俣ダムにて取材が行われていた模様。あからさまに推移が低い。(日本テレビ: スッキリ!! より。)
そんな映像を見ていたが、実際に自分の目で見てみると・・・。
↓やっぱり水が少ない。ちょっと心配になってくる。このまま雨が降らないとまずいよなぁ。
さて、驚きながらも遊歩道を下り終え、管理事務所の前に設置された受付に到着した。
受付を済ませて、資料(ダムカード含む)やヘルメットを受け取る。
ヘルメットをかぶり、さっそくダムが真近で見れる点検用通路、通称「キャットウォーク」と呼ばれる通路へ案内してもらった。
キャットウォークへはダム提体の脇に設置されているエレベーターを利用する。
このエレベーターが驚きなのだが、斜めに上下するエレベーターなのだ。
↓写真の右側の構造物がエレベーターの外枠。
エレベーターの中は狭い。
エレベーターの中に貼ってあった下流面展開図というのを見ると、
エレベータに乗り込んだダム堤頂部の階が4階で、これから向かう主放流コンジットゲートのある階が2階となっている。
ところで。 階の数え方が堤頂部が1Fでその下がB1F, B2Fとなっているダムが多い気がするが、特に統一されてる感じではないっぽいよなぁ。この川俣ダムのような数え方は初めて見たかも。
さて、こんなエレベーターに乗るのは初めてなので、エレベーターよりエスカレーター派の僕でもドキドキした。
(エスカレーターみたいに斜め移動することが特に好きというわけではないです。)
しかしよく考えれば、宮ヶ瀬ダムにあるようなインクラインも斜めに上下する乗り物であり、仕組みは違えど同じ気がしてきた。うーむ。
と考える間もなく無事キャットウォークに到着し、現れたダムの提体。
エレベーターへの思いは完全に忘れ去られ、巨大な壁と深い谷に圧倒された。
キャットウォークはグレーチングになっていて格子状の隙間から下が見れる。
高所が苦手な方には辛いかもしれない。結構高い。
下流側を見ると維持放流設備より放流が行われていた。
これは河川環境維持のためだそう。ダムが水を貯めてる間に川が枯れたりして生態系が失われてはいけない。
それにしてもすごい渓谷。両岸に崖がそびえ立っている。瀬戸合峡というらしい。
架かっている吊り橋は「渡らっしゃい大橋」。
↓振り返ると高い壁。これはダムの堤体。左右の建物はコンジットゲート室。
足場がアレなので思いっきり見上げるとちょっと怖い。
コンジットゲート室の中が覗けるようになっていたので、覗いてみた。
ゲートを開閉させるための装置たちが鎮座している。
↓ゲート室のすぐ横に、堤体のたわみを計測する装置が確認できる扉があった。
↓コンジットゲート室の真下にコンジットゲートがちらり。緑色。
↓こちらはハウエルバンガーバルブ。
水流が拡散するように放たれる仕組みの放流設備。富山の黒部ダムの観光放流もこのバルブから行われているようです。
上から眺めたところの写真なので少しわかりづらいかも。
あちこち見たり写真撮ったりしていたら、なんだか少し酔った感覚が。
高さと曲線の壁。そして下をなんども覗きこんだりしてしたせいかもしれない。
エレベータールームへ戻る前に振り返ってキャットウォークとコンジットゲート(主放流設備)、ハウエルバンガーバルブ(補助放流設備)を見納める。ほんとデカイよなぁ。
というわけで、また斜めのエレベーターに乗り込んで、受付にもどってきた。
ヘルメットを返却してアンケートを記入したら、お土産に保温(冷)素材入りペットボトルホルダーを頂けました。
ありがとうございました。
4基のダムの見学会を巡るには時間がなくなってきたので、ダムの天端を急ぎ歩いて見学。
↓天端の左岸側より。
最近の改修工事で新しくなったというクレストゲート(ダム堤頂部のゲート)室の6つのうち一つの扉が開放されていて覗けるようになっていたので・・・。
覗いてみる! クレストゲートは非常用洪水吐のゲートで、この時は下りている(閉まっている)状態。↓
でかくて写真に収まらないのでよくわからないですね。
本記事の冒頭の写真の中央あたりに写っている、弧を描いたクレストゲート室の直下にチラ見えしている緑の板(ゲート)が、それです。
天端より改めて下流を覗きこむとやっぱりすごい景観だ。
吊り橋へ行けば、ダムを真正面(ダム的には背面)から眺められるけど、片道20分(徒歩)かかるので、いつかまた来た時にでも渡ろうかな。
訪問日:2013年7月21日
DAM-DATA
河川名:利根川水系鬼怒川
形式:アーチ式コンクリートダム
用途:洪水調節、河川環境の保全、発電、(かんがい)←ダムカードには記載ないがパンフレットには有り。
堤高:117.0m
堤頂長:131.0m
管理者:国土交通省
本体着工:1959年, 完成年:1966年