川俣ダムの見学の後、湯西川ダムにやってきた。見学会が開かれているってのもあってか駐車場がほぼ満車だった。ちょうど出そうな車があったのでやり過ごしてIN!
湯西川ダムは平成24年10月に完成した新しいダム。
堤体のコンクリートがまだ白っぽくて美しい。
受付を済ませて、ヘルメットを被り、天端を歩く。
天端の幅は結構広く感じた。さっきまでアーチ式の川俣ダムで細い天端を歩いていたから余計にそう感じるのかな。
↓下流側を見下ろす。 ちょっと高いよ。
↓ダム湖 (湯西川湖)。
水位は少し下がっているけどまた余裕はありそう。
湖の周りの斜面の木がなく地肌が見えている部分が満水位からの低下分。(のはず)
網場(あば)の向こう側で水陸両用バスがダム湖を遊覧しているのが、かすかに見えた。
天端を少し歩いて、普段は中まで見学出来ないが今回の見学会のために開放されていた選択取水設備操作棟へ吸い込まれるように入る。
入るとすぐ目についたのが、たくさんのパイプ。これはなんだろうか。
湯西川ダムの選択取水設備は連続サイフォン式という形式。
選択取水設備とは、ダム湖から取水する際の水深を任意に選択できる機能を備えている設備。
連続サイフォン式の取水設備は、逆V字型の「サイフォン管」が水深の深い所から浅い所まで連続的に積み上げられていて、各サイフォン管の頂部に空気を出し入れし、通水・止水を制御している。
そのサイフォン管へ空気を送っているのが、上掲の写真のパイプ群だったのだ。
パイプへはこの大きなレシーバタンクから空気が送られる。
でかいのが3つ!
他に、コンプレッサーや操作盤なども設置されていた。↓コンプレッサーユニット
ダム湖は水深によって水温や濁度が異なるため、選択取水設備により下流にとって適当な水質の水を選択して流している。
連続サイフォン式取水設備は従来型と違い、鋼製のゲート、それに伴うローラや水密ゴムが無いため、建設・維持メンテナンスのコストを低く抑えて運用できるのが特徴のようだ。
なるほどねぇ。
さて、選択取水設備操作棟を後にして、
エレベーターでダムの中へ降りた。
↓ダムの中の堤体内通廊案内図。
↓通廊内を下流側へ進む。
直下に出た。でかい。
でっかい。
Dekai.
少し下流側へ移動して、天端から眺めた時に眼下にチラリと見えていた放流を見る。
水の勢いがすごい。体感的に少し涼しくなった気がする。
↓振り返って下流を眺める。人工物の直下流なんだけど清流って感じだなぁ。
さて、さっきの放流を制御している放流ゲート操作棟へ。
中にあるのは取水放流設備。
↑ピカピカで綺麗なパネルに放流設備の諸元が記されている。
選択取水設備で取水された水を下流へ放流するためのゲートなどがある設備ですね。
中に入って階段を降りると目の前には緑の設備。
↑これが利水大放流用のゲート。主ゲート(右側)と副ゲート(左側)で2つある。
間にある銀色の設備が空気弁だそう。これらの足元には放流管が埋まっている。
ゲートに備え付けられている開度計もサイズが大きい。
この時のメモリを読むと、主ゲートは44cm開いてるようだ。
↓そして、半地下な場所には利水小放流用のゲート。こちらも2つある。
↓ゲート機側操作盤。
こちらでも主ゲートが44cm開いてるよっていう表示。放流量 7.49㎥/sって数字はピンとこないけど、さっきまで見ていた放流の量がそれなんだよな。副ゲートは200cm開いている。
油圧ユニットの中のメーターを覗きこんでみる。
これはよくわからん。寄り過ぎた。
さて、これで一通りみたかな。と放流ゲート操作棟をあとにすると・・・。なんということでしょう。
放流ゲート操作棟に入る前までは雲に覆われていた空に太陽が!!
次のダムを巡るために時間はおしていたけど、これは撮っておかないと!ってことで。
やっぱり白い堤体には白い雲より、青空!
ふぅ。満足。
そしてまたエレベーターに乗って堤体の上(天端)に戻り、見学終了。
広角レンズ使用のため実際より遠くに選択取水設備操作棟(左)とダム管理用EV棟(右)が見えております。
訪問日:2013年7月21日
DAM-DATA
河川名:利根川水系湯西川
形式:重力式コンクリートダム
用途:洪水調節、河川環境の保全、かんがい用水、上水道、工業用水。
堤高:119m
堤頂長:320m
管理者:国土交通省
本体着工:2008年, 完成年:2012年
湯西川ダムは平成24年10月に完成した新しいダム。
堤体のコンクリートがまだ白っぽくて美しい。
受付を済ませて、ヘルメットを被り、天端を歩く。
天端の幅は結構広く感じた。さっきまでアーチ式の川俣ダムで細い天端を歩いていたから余計にそう感じるのかな。
↓下流側を見下ろす。 ちょっと高いよ。
↓ダム湖 (湯西川湖)。
水位は少し下がっているけどまた余裕はありそう。
湖の周りの斜面の木がなく地肌が見えている部分が満水位からの低下分。(のはず)
網場(あば)の向こう側で水陸両用バスがダム湖を遊覧しているのが、かすかに見えた。
天端を少し歩いて、普段は中まで見学出来ないが今回の見学会のために開放されていた選択取水設備操作棟へ吸い込まれるように入る。
入るとすぐ目についたのが、たくさんのパイプ。これはなんだろうか。
湯西川ダムの選択取水設備は連続サイフォン式という形式。
選択取水設備とは、ダム湖から取水する際の水深を任意に選択できる機能を備えている設備。
連続サイフォン式の取水設備は、逆V字型の「サイフォン管」が水深の深い所から浅い所まで連続的に積み上げられていて、各サイフォン管の頂部に空気を出し入れし、通水・止水を制御している。
そのサイフォン管へ空気を送っているのが、上掲の写真のパイプ群だったのだ。
パイプへはこの大きなレシーバタンクから空気が送られる。
でかいのが3つ!
他に、コンプレッサーや操作盤なども設置されていた。↓コンプレッサーユニット
ダム湖は水深によって水温や濁度が異なるため、選択取水設備により下流にとって適当な水質の水を選択して流している。
連続サイフォン式取水設備は従来型と違い、鋼製のゲート、それに伴うローラや水密ゴムが無いため、建設・維持メンテナンスのコストを低く抑えて運用できるのが特徴のようだ。
なるほどねぇ。
さて、選択取水設備操作棟を後にして、
エレベーターでダムの中へ降りた。
↓ダムの中の堤体内通廊案内図。
↓通廊内を下流側へ進む。
直下に出た。でかい。
でっかい。
Dekai.
少し下流側へ移動して、天端から眺めた時に眼下にチラリと見えていた放流を見る。
水の勢いがすごい。体感的に少し涼しくなった気がする。
↓振り返って下流を眺める。人工物の直下流なんだけど清流って感じだなぁ。
さて、さっきの放流を制御している放流ゲート操作棟へ。
中にあるのは取水放流設備。
↑ピカピカで綺麗なパネルに放流設備の諸元が記されている。
選択取水設備で取水された水を下流へ放流するためのゲートなどがある設備ですね。
中に入って階段を降りると目の前には緑の設備。
↑これが利水大放流用のゲート。主ゲート(右側)と副ゲート(左側)で2つある。
間にある銀色の設備が空気弁だそう。これらの足元には放流管が埋まっている。
ゲートに備え付けられている開度計もサイズが大きい。
この時のメモリを読むと、主ゲートは44cm開いてるようだ。
↓そして、半地下な場所には利水小放流用のゲート。こちらも2つある。
↓ゲート機側操作盤。
こちらでも主ゲートが44cm開いてるよっていう表示。放流量 7.49㎥/sって数字はピンとこないけど、さっきまで見ていた放流の量がそれなんだよな。副ゲートは200cm開いている。
油圧ユニットの中のメーターを覗きこんでみる。
これはよくわからん。寄り過ぎた。
さて、これで一通りみたかな。と放流ゲート操作棟をあとにすると・・・。なんということでしょう。
放流ゲート操作棟に入る前までは雲に覆われていた空に太陽が!!
次のダムを巡るために時間はおしていたけど、これは撮っておかないと!ってことで。
やっぱり白い堤体には白い雲より、青空!
ふぅ。満足。
そしてまたエレベーターに乗って堤体の上(天端)に戻り、見学終了。
広角レンズ使用のため実際より遠くに選択取水設備操作棟(左)とダム管理用EV棟(右)が見えております。
訪問日:2013年7月21日
DAM-DATA
河川名:利根川水系湯西川
形式:重力式コンクリートダム
用途:洪水調節、河川環境の保全、かんがい用水、上水道、工業用水。
堤高:119m
堤頂長:320m
管理者:国土交通省
本体着工:2008年, 完成年:2012年