森と湖に親しむ旬間 2013というわけで、
鬼怒川上流の3基のダム、川俣ダム、湯西川ダム、五十里ダムと巡って、4基目は川治ダム。

川俣ダムから湯西川ダムへ向かう道中で目に飛び込んできた川治ダムのダム湖。
ここも水位がかなり低かった。
少ねーって声に出るくらい低かった。
さて、川治ダムの管理所前の受付でヘルメットを受け取り、見学会スタート☆

↓あそこまで行けるんですね。

見学会参加者たちがとても小さく見える。


管理事務所内にあるエレベーターで地下へと降り、
監査廊へとたどり着く。
涼しいけど湿気は多い。


管理所からまっすぐ下に降りただけの場所は当然ダムの提体の中ではなく、
ダムを支えるための基礎岩盤の中なんです。

説明を受けるまで気が付かなかったけど、
管理所は提体の上ではなく岩盤の上に建っているので、そういうことになりますよね。

岩盤はカーテングラウトという岩盤の強化と遮水を目的とした施工がされているんだとか。
ここがこの見学会のハイライト!ってぐらいな案内の方の説明のノリなのですが、
監査廊からの見た目ではよく全然わかりません。

案内の掲示にも「目に見えないダムのまわりにも工夫があります。」と書かれていますね。


途中で枝分かれていた通路。湿気で霞んで先までは見えない。

↓案内図では右上の方へ長く伸びているみたい。




監査廊を進んでいくと、さぁダムの中、この通路の気温は何度でしょう??
というクイズが出題されました。

肌感覚で数値をぴったり当てることは難しいので、
他のダムの見学会での経験から15℃と答えると、、、

はい。15℃でした! 当たりました。

とても涼しいです。

さて、そんな涼しい監査廊を抜けると、川治ダム見学会のハイライト。
キャットウォークへ。

足元スケスケなグレーチングの上を歩くのは、川俣ダムでのキャットウォークで酔いそうになった記憶が蘇るので、今回は無闇にキョロキョロしないようにそーっと見回したり写真を撮ったり。


足元はグレーチングなので下が透けて見えるけど、慣れたのか怖くはなかった。



反りかえるコンクリートが大迫力。張り出し長は16mもあるのだとか。


覆いかぶさるようなアーチ。ドーム型とか放物線アーチと言われている。

↓下流側を眺める。コンクリートだらけ。

左側に見える穴は、ダム建設前に使われていた旧県道のトンネル。現在はダム管理用の通路となっているそうだ。


もう少し先まで行ってみたかったけど、ここで折り返し。

管理所まで戻って、ダムカードを頂いて、見学会は終了。
同日開催のおかげで、4基のダム見学会を一日でまわれてちょっと疲れたけど、
満足できた。


川治ダムの管理所の駐車場から川治ダムと渓谷の展望が迫力あるので、
見学会参加後もしばらく眺めていました。

改めて見るとでかいし高い。
提高は日本国内のアーチ式のダムでは高いほうから4番目だとか。


訪問日:2013年7月21日

DAM-DATA
河川名:利根川水系鬼怒川
形式:アーチ式コンクリートダム
用途:洪水調節、不特定用水、かんがい、上水道、工業用水。
堤高:140.0m
堤頂長:320.0m
管理者:国土交通省
本体着工:1971年, 完成年:1983年
ダム湖:八汐湖(やしおこ)